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​2023.9~10 議会報告

10/10 本会議 「選択的夫婦別姓制度について法制化を求める意見書を国に提出することを要望する陳情」に議員それぞれの賛否。

9月11日総務委員会で審査され賛成多数だったために意見書の送付を巡って本会議に諮られた表題の陳情。

委員会審査の際には、Z世代を自任する若手議員が反対討論。皇室のあり方にも関わってくると訴えたのには驚かされました。

その際、市側の答弁でも引用された内閣府発表「家族の法制に関する世論調査」では、若い世代ほど『選択的夫婦別姓制度の導入よい』が39.9%と高いのです。

対称的なのが70歳以上15.1%です。

この調査の別の設問を見れば、『婚姻による名字・姓の変更により生ずる不便・不利益』を問うて『何らの不便・不利益もないと思う』との回答は30代が29.0%。70歳以上の65.8%が状況を一番理解できていないことが示されています。

 

私も討論では、憲法13条を朗読。国会議員こそ憲法に従い、個人における基本的人権の尊重が果たされるようにすべきと言及しましたが、イデオロギー的な対立よりも、明らかな不利益が生じている現状を変えるために法制化が急がれると訴えました。

結果、3会派内の賛否が割れて、個人の意見が尊重される議会に一歩前進したことは良かったです〜!

 

【採決結果】議長除く35名

賛成28: 民主8.公明5.共産4.佐賀,西,栗原,山口,井上(以上市民クラブ5).

     有賀,友田(以上Vision2).維新2.森井,原田

反対 5: 石井,町田,松長,石川(以上市民クラブ4).甘粕(自由民主無所属)

退席 2: 佐野(自由民主無所属).小池(Vision)

 

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学校において、主に教員経験者等に頼る介助員制度による人的確保は限界であり、公募型の、発達支援などに対応可能な地域の人材育成及び学校派遣の仕組みづくりを。

②小学校区を単位としたきめ細やかな行政単位に転換し、高齢者等への重層的支援を機能させ、子ども虐待への一時保護にも対応できる24時間365日相談・対応事業を小学校区単位で実施。地域密着型介護サービス事業者などと協働して、自立的に重層的支援体制を機能させる仕組みの展開を。

③村岡新駅整備について、新駅の受益者となる周辺企業にも費用の一部負担を求めずに「協定による負担割合」は認められない。

IMG_9509 自席質疑写真トリミング.jpg

10/10 本会議 R4年度決算の認定について

村岡新駅「負担割合の協定」認定できない

夫婦別姓問題アンケート①.jpg

◀「家族の法制に関する世論調査」の概要 R4 . 3  内閣府政府広報室

夫婦別姓問題アンケート②.jpg

9/27 本会議 決算質疑の報告2

100年前、9月1日関東大震災の直後に頻発していた朝鮮人虐殺事件。

この時期、神奈川新聞では特集されていましたが、市議会でこのことに言及する場面が無かったために質問しました。

まずは1982年(昭和57)に発行された神奈川県史にある記述を紹介、読み上げました。

『この流言は浮説にとどまっていなかった。九月二日夜、警視庁警保局長は全国に「不逞鮮人取締」を打電し、翌三日には関係地域の郡市町村にこの「注意ノ件」の通達がおろされていた。たとえば、神奈川県三浦郡三崎町の「震災関係書類」のなかには、「不逞鮮人」が罹災者にたいして暴行をくわえるだけではなく、井戸水などに毒薬を投げこむ事実もあるから、五人組などを活動せしめて自衛のみちをこうずるよう指令していた文書がある。これは、れっきとした公文書で、三浦郡長名で各町村長あてに配られたものである。』

つまり流言ではなく、公的機関が事件に加担したことが示されています。

 

松野官房長官が8月31日に朝鮮人虐殺事件について「政府内において事実関係を把握する記録は見当たらない」と繰り返した会見をはじめ、事件そのものを風化させようとする昨今の動きを許せば、極限状態となってしまう被災地において、悪しき歴史が繰り返される危うさを拭うことはできません。

残念ながら、被災地では、避難施設などで困っている女性や子どもに対する性被害が増加する傾向が明らかになっています。

学校ではどのように学習をしているのか。教科書記述などを確認して、市として積極的に伝承していく必要性を問いました。

藤沢市文書館で少し調べただけでも、いくつかの文献から拾うことができましたがまだ書庫にもありそうです。

関東大震災 朝鮮人殺害報じる新聞.jpg
関東大震災 藤沢周辺被害地図.jpg
関東大震災 中学生教科書.jpg

​中学生が習う歴史の関東大震災。下は以前使用していた育鵬社版のものだが、そこはさほどの違いは見られない。

関東大震災 県史による湘南の様子.jpg
関東大震災 教科書育鵬社版.jpg

9/27 本会議 決算質疑の報告1

県道藤沢厚木線に面するビッグモーター藤沢店(石川)前でも過去に街路樹のケヤキ1本が枯れ、2020年に県が伐採していた件を質問。

ニュースで報じられた除草剤の散布をビッグモーターが認め、県は街路樹の損害賠償などを請求していくようですが、土壌調査で除草剤に含まれる成分ブロマシルやグリホサートが検出されていた問題については、捜査に関わるとして使用量、残留濃度、散布方法などを市に対しても明らかにしないことを問題としました。

県は周囲で健康被害は確認されていないとしていますが、福岡県古賀市は同様の事態に対して、土壌を採取、検査した結果、古賀店前の植樹帯から1キログラムあたり最大で2万マイクログラム(マイクログラムは100万分の1グラム)の除草剤成分グリホサートが検出されたと報じられているのです。

ネオニコチノイド系殺虫剤と同様に、発がん性の有無を巡って国際的論争になっているグリホサート。日本では農薬として使用できない除草剤として市販され、製品の成分として、農作物等の栽培・管理や公園、緑地等の管理には使えませんが、道路やグラウンド等では使ってよい製品とされます。

厚労省や食の安全に関わる各国政府機関は、ヒトが食べた場合のリスク評価を「発がん性はない」としているところも少なくありませんが、国際がん研究機構(IARC)が「ヒトにおそらく発がん性がある」と判断した根拠は、農業者を対象とした調査で、非ホジキンリンパ腫との関連が認められ「ヒトで限定的なエビデンスがある」としています。食べるルートではなく、主に散布した時に吸い込んだり皮膚へ付いたりした結果のようです。

 

今回、当該場所を管理する神奈川県県土整備局道路管理課が窓口となり、農薬取締法や使用全般については、湘南地域県政総合センター地域農政推進課が所管となるそうですが、市民の生活、健康に責任を負う藤沢市が県の対応を質していくべきだと思うのです。

今後の動向をご注目ください。

ビッグモーター正面.jpg
ビッグモーター伐採跡.jpg
9/22 本会議  一般質問 市長の政治姿勢について
 (1) 子ども子育て家庭生活実態調査について (2) 生活・生命を守る緊急的な課題について

冒頭に詩を朗読しました。

『誰かが悲嘆(なげ)いていた。美しい杜が消滅(き)えるのを 

自分が居ない世の中 思い遣るような人間(ひと)であれと…

明日を夢見る馬鹿でごめんよ。』

サザンオールスターズが9月18日リリースしたばかりの「Relay〜杜の詩」桑田佳祐さんの書いた冒頭の一節であり、私から「Z世代」議員への返答です。

去る19日の本会議、自称「Z世代」の彼から放たれた発言は、6月市議会に20代若者たちが『防衛増税』に待ったをかけようと請願を出したことを受けて『不自然に感じてしまうのは、一つの意見をあたかも若者の総意であるといった印象を与えるように主張するわずかな大人たちの姿です』『そうした一部のご都合主義の大人たちの姿を見て、ますます若者が無気力になってしまわないか懸念を致します。』と前置き。

自分と同世代さらには下の世代が希望を持って声を上げる布石となるようにと、保育や若者のHPVワクチン接種について質問をされたのである。

『一部のご都合主義の大人たち』ん?

私へのご意見と受け止めて"返答"させて頂きました。

私は『若者の総意』など有り得ないし、むしろ、日本の子どもたちが全体的に自己肯定感を喪失していることを問題として、それを同僚議員とも共有したいと一般質問に臨んだのです。

その分析に優れた調査があること。それが藤沢市の実施している【子ども子育て家庭の生活実態調査】であることを今回の一般質問のテーマとしていました。

世代感を語るのは良いけれど、根拠、エビデンスをもって、子どもたちの権利として最適な政策を新人議員の皆さんも交えて構築したいと質疑を展開しました。

自分が居ない世の中。

私も正直子どもができるまでは想像できなかった。

でも、桑田さんもRelayして発した通り、今の子どもたちはもちろん、自分の居ない世の中に向けて、失う訳にはいかない大人の矜持があります。

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